換金堂というカード枠の買い取り業者
ヤフー知恵袋でふと、換金堂というクレジットカードの現金化業者の名を見つけて懐かしく思いました。
換金堂といえば、2012年にヤフー知恵袋で大量の宣伝行為があったので、おそらくは現金化を知らない人間にとっても物凄く目立っていたはずです。
ただ、私がその時に気になったのは、
クレジットカードのショッピング枠を現金化する行為
でした。
現金化は実質的な貸金行為
2011年頃から既に逮捕される現金化業者が現れており、社会問題となっていました。
現金化行為は一見すると便利なシステムですが、買い取られた後に手元に残る現金と、約一ヶ月後にカード会社へ支払わなければならない金額との差額を年利に換算すると、法定利息を軽く超えることになります。
逮捕者も出るくらいに当然の違法行為なので、Googleやヤフーでは現金化の広告など厳に禁じられています
迷惑メールにもこの手の現金化を謳うものが非常に多かった時期なので、興味がわいて警視庁に確認することにしました。
警視庁に問い合わせてみた
警視庁(03-3581-4321)に電話をし、経済事犯に詳しい生活安全総務課の防犯営業第二係につないでもらい、換金堂のホームページを見ながら詳しく質問してみました。2012年の4月10日のことです。
すると、換金堂という業者も含め、クレジットカードの現金化を請け負っている業者はいつ逮捕されてもおかしくないけれど、数が多すぎて摘発が間に合ってないのが現状とのことでした。
こういう事情は大変よくわかります。
引き合いに出す事例としては畑違いですが、タクシーの滅茶苦茶な運転も数が多すぎて摘発が追いつかないのと相似形の話なのでしょう。
以前、右折中に直進レーンからノーウィンカーでイエローカットして割り込んできたタクシーとあわや接触でトラブルになった際、警察の方の言葉でとても記憶に残っているのが、
「私ら丸の内署で扱う交通事故なんて、ほとんどがタクシー絡みなんですよ、酷いですよ」
「夜になったら勝手に『銀座ルール』なんて持ち出して転回禁止場所では転回だらけで、取り締まるにしても追いつかないんですよ」
です。
確かに、終電過ぎの銀座なんて、お客さんという神木を求めてフンドシ姿のタクシーがひしめきあっているお祭会場です。
あれを取り締まるには、絶対的にマンパワーが足りないことでしょう。
現金化はやめましょう
ということで、クレジットカードのショッピング枠を現金化するのは控えてください。
手元に残る金額と、約一ヶ月後にカード会社へ支払わないといけない金額との差額を、年利に換算すると何パーセントになるのかを考えれば、なぜ駄目なのかがおわかりいただけるかと思います。
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