いつも通りのヤミ金融

　また例のワン切り（最近はツー切り）闇金の「金融情報センター」です。電話番号をコロコロ変えているだけで、今回のワン切り電話番号は「05054346422（050-5434-6422）」となります。平日だろうが祝日だろうが10連ゴールデンウィーク中だろうがしつこく着信を残してきて、かつてのワンコールだけでなく最近は微妙にツーコール近く鳴らすようになっていますが、ともかく着信を取るに取れないようなコールを入れて切っていきます。何とかして取ってやりたいです。次から次へと電話番号だけを変えている闇金グループで、その実態はまったく変わっていません。着信履歴を残してコールバックをさせ、そこから自動応答メッセージで多重債務者を選別していくシステムです。まともな判断ができなくなっている切羽詰まった多重債務者を探し続けており、何一つ金融情報を提供していないのに「金融情報センター」です。今どきこんな露骨に違法な業者に引っかかってはいけません。そもそも、少々の借入があってもまだ借りられる正規の融資会社なんてたくさんありますよ。


　これまでと同じく敢えて05054346422へとかけ直してみると、「お電話ありがとうございます。お金の悩みを必ず解決、金融情報センターです」というこれまでと一言一句も変わらない自動音声が流れます。そして、この最初のアナウンスの段階で電話を切ることなく、お金が入り用との意思表示でプッシュボタン選択してしまうと、たとえ途中で電話を切っても闇金業者から怒濤の電話が始まります。この程度の詐欺ワン切りに見事に引っかかってくれたカモとみなされるからです。

　このプッシュボタンによる意思表示をしてしまうと、「お電話番号から審査をさせていただきましたが、あとの少しだけ実績が足りない状況となっていました。しかしながら、何か担保となるものをお預かりさせていただければ、即日融資も可能な状況です」などと銀行の通帳やキャッシュカードやクレジットカード類を暗証番号ごとまとめて奪い取ろうとしてきます。言うまでもないですが、売却であれ譲渡であれ、自身の口座を第三者に渡してしまうと、たとえ多重債務者であろうが逮捕されてしまいます。以前から保有していた口座を渡したなら犯収法違反、最初から売却目的で口座を新規開設したなら銀行に対する詐欺罪となり、逮捕されます。

　さらに、キャッシュカードや暗証番号を送るなど危なくてできませんよねと固辞し続けていると、今度は「携帯電話を分割契約で購入することで、CICの個人信用情報を回復させることができます」などとやはり新型のiPhoneやiPadだけを指定して分割契約で購入させて騙し取ろうともしてきます。

　上記はどちらも「道具屋」と呼ばれる特殊詐欺となります。違法金融グループ定番の詐欺手法となっており、これらの詐欺で騙し取られた通帳やスマートホンがそのまま、オレオレ詐欺や振り込め詐欺、そしてお年寄り以外が電話に出ると「間違えました」と間違い電話を装ってひたすらお年寄りが出るまでかけ続ける「アポ電」グループに使われることになります。危険ですので、絶対に相手をしてはいけません。繰り返しになりますが、今どき少々のお借入があるくらいでも、普通に審査に通ってお金を借りられる融資会社はいっぱいあります。

05054346422へかけ直してはいけません

　まず、050-5434-6422からの着信を確認した場合、絶対にかけ直してはいけません。自動音声の案内を聞いていると、まるで無審査で絶対にお金が用立てできるかのように聞こえるかもしれません。しかし、これはただ多重債務で首が回らなくなってまともな状況判断ができなくなっているような、絶好のカモを探しているだけですので。

　この金融情報センターはこれだけ大規模な無差別ワン切り電話を組織的に実行している時点で反社会的な組織であることを自ら公言しているも同然ですが、この闇金グループはそもそもお金を用立てるなどしておらず、単に振り込め詐欺やオレオレ詐欺など特殊詐欺用に使える口座やトバシの携帯電話を奪い取ることだけが目的の組織です。

本当にお金がご入り用であるなら

　このような違法業者に対し、「あやしい感じがする自動音声だけど、他では借りられそうもないし、ここはなんだか簡単にお金が用意できそうだから」などとお考えであるなら、それは本当にやめてください。トラブルになるとわかり切っている危険業者のほうばかり向くなど、まさに人生の無駄遣いです。それならまだ中小や零細の街金融、サラ金は申し込んだほうが良いです。自動審査などないところで、とりわけ対面審査や電話のところで片っ端からお願いしたほうが良い結果に結びつきますし、借りられる可能性にあふれています。

不審なワン切りはまず無視から

　ということで、05054346422は自動音声の例の違法組織であり、お金を手にすること自体が不可能な詐欺組織なので、決してカモにならないようご注意願います。

万が一、05054346422へコールバックしてしまったなら

　上述しましたが、冗談や興味本位で05054346422へかけ直したくらいではほぼ何も心配はいりません。しかし、そこから先のもう一歩、アナウンスに従い「お金が必要」という選択肢でプッシュ選択してしまった方については、注意が必要となります。

　たとえその操作途中で電話を切ったとしても、意思表示は詐欺組織にちゃんと伝わっています。すでにもう闇金融側からしつこいコールバックがあったでしょうし、今はなくとも近いうちに必ず電話攻撃を受けるでしょう。あるいは、すでに金融情報センターから何らかの被害に遭っている方もいらっしゃるかもしれません。その場合、すぐにこの闇金・詐欺グループに強い専門家に無料相談してください。このまま放っておくのは危険です。

　違法金融への対応を得意としている司法書士や弁護士は日本にいくつか存在していますが、私の知る限りにおいて、現時点でこのワン切り金融情報センターへの対応がもっとも強いエキスパートといえば

ウイズユー司法書士事務所となります。この法律事務所は名ばかりのヤミ金対応ではなく、実際に毎月大量の闇金事案をこなしているまさに闇金対応のエキスパートです。

　私の大学時代の同級生や先輩後輩諸氏には、弁護士や司法書士になっている人間は何人もいます。しかしながら、皆が皆、この金融情報センターのような違法組織への対応を得意としているわけではありません。むしろ、まともに会話ができない反社会的な輩を敬遠している人間も少なからずいます。それぞれに得意としている分野がありますので、たとえば花形の企業内弁護士とはいえども、すべての社会問題に精通して取り組んでいるわけではありません。

　魚屋さんに足を運んで「新鮮なレタスはないですか？」と言っても意味が無いように、離婚や交通事故訴訟を専門とする法律家に、闇金や特殊詐欺被害をお願いしたところで、何の解決にもつながらないどころか時間の無駄になることすらあります。やはり餅は餅屋、ヤミ金問題はヤミ金の専門家に依頼するに限ります。

　この事務所は闇金やソフト闇金、そして各種詐欺業者への対応に定評があり、しかも、

女性専用の無料相談窓口まで設置してくれています。当然ですが、女性の方からの支持もとても厚いです。

　万が一もう金融報センターとトラブルになっている方は、できる限り早めのご相談をお薦めいたします。